自然の猛威というものは恐ろしい。
台風である。
今年は知人(先輩)のお誘いがあり、青森のねぶた祭へ行くことになりました。
が、行くと言っても観に行くだけではない。
ハネトと呼ばれる、ねぶたの運行と一緒に街を歩き回る(跳ね回る)役として「参加」しに行ったのです。
「ラッセラーラッセラー」というあの掛け声です。
土日を利用して東京から青森まで行くという、気合いの入ったスケジュールでした。
当初(誘われたとき)の予定では、行きが夜行バスで帰りは新幹線というプランでしたが、予約の関係でできなくなってしまいました。
私や友人はねぶた祭についてまったくと言っていいほど知識が無かったため、あまりお金をかけたくないと思っていました。
新幹線で往復すると高いので、そこまでして行きたくは無いかなと。
そこで10,000円ほどで行ける日帰りバスツアーに参加することになったのですが、さすがにハードスケジュール過ぎた。
早朝のバスで出て、ねぶたを観て夜には帰る。早朝東京に着く。そんなツアーです。
それに我々は最初からハネトとして参加する予定だったので、結構体力的に心配でした。
なんだかんだあり、友人の案で、一泊して翌日に青春18切符でのんびり帰るというプランに決まりました。でも帰るのに丸1日かかってしまいますが。
一緒に行く友達もフリーターに学生。安く済ませるためになかなかハードな企画になりました。
運の悪いことにこのところ持病の腰痛がひどくなっており、仕事ですら苦痛なのに休日まで長期間の移動とハネトはさすがにキツいかなと思いました。
行く前からえらく心配な。
その心配に追い討ちをかけたのが台風。
我々がねぶたに参加するその日に、台風が青森へ直撃するという事前情報。
前日はまた運悪く遅くまで残業しており、これは中止ではないかという連絡もあってテンションまで下がりつつありました。
私の脳裏には、以前別の友人が楽しみにしていたライブフェスが台風で中止になったという事例があり、ねぶた祭がどれほどのものであろうと自然の猛威には敵わないだろうと、半ば諦めに近いものもありました。
東京ですら、日本海にいる台風の影響で風が強く吹いていました。
一番の心配は祭が中止になることよりも、台風のために青森まで行くことができないという事態です。
結局どうなるかわからないまま、キャンセルということは無く翌朝の出発を迎えます。
日帰り激安ツアー。
予想通り、オンボロバス。
一瞬、予想していたよりはマシかなと思いましたが、やっぱり窮屈でした。片道9時間という長旅の始まり。
前日残業で早朝出発のため睡眠不足。当然バスの中で眠るつもりでしたが、最初は寝辛かったです。腰も心配だし。
でも、すぐに爆睡。
そしてここで私の実力の程が明らかになりました。
人は私を「及日青」と呼ぶ。(呼ばれたことは無いが。)
晴れ男だったのでこのあだ名になった。
台風はバスより先行して青森を通過したのか、道中は曇り空や雨のところがあったものの、現地に到着する頃には雨は一切無し。少し風が強いかなと思う程度。
無事にねぶた祭は決行されたのだ。
我ながら素晴らしい晴れ男だ。
現地にて、別ルートで来た知人・先輩のグループと合流。
早速ハネトの衣装(レンタル)に着替えに行きました。
ハネトとして参加するのは、この衣装さえあれば良いそうです。私も観光客なのに参加できます。
衣装は浴衣を捲し上げたような格好に、タスキをかけます。そしていくつも鈴がついています。
う、お腹が苦しい。お腹もう少し痩せなければ・・・。
衣装に着替えると、さすがに祭り気分になってテンション上がりましたね↑
タスキが好きで、小学校の頃応援団をやったことを思い出します。
足袋と草履だけはその場で購入でしたが、これは新しいものなので非常に足が痛かったです。
履いている時点で、これで跳ね回るのは無理だろうと思いました。
歩くと草履がすべって脱げそうになるし。これは履き慣れたものがベストでしょうね。
さて、今回の催しの主催者で青森出身の先輩から事前に聞いていた情報ですと、ハネトは大変激しいということでした。
私も単純に、ライブのような激しいぶつかり合いがあるのだろうと思っていました。ドキドキ。
まだ暗くなる前にねぶたが動き始めたのを観て、景気付けに軽く一杯。(でもお酒には弱いので十分フラフラ)
いよいよ始まりました。
太鼓の音に掛け声。
思ってたのと違って、かなりゆっくり進みます。
まぁ思っていた(求めていた?)ほどの激しさでは無かったですね。
先輩いわく年々大人しくなっているようですが。ホイッスルなんかも禁止になったようですし。
やはり若い人が集まっているところほど激しいようです。
私の印象では意外と跳ねてる時間よりも、のそのそと歩いている時間の方が多かった気がします。
「ラッセラーラッセラー」の声がかかると、「ラッセラッセラッセラー」と言って一緒に跳ね始める感じでした。
いやそれでも暑かった。
ちょっと跳ねると汗が吹き出して。うちわは必需品でしたね。
こんなパレードみたいなのも初めてやったので楽しめました。
そして思ってたより激しくなかったため、ねぶたをじっくり観ることもできて良かったです。
巨大で芸術的な作品にどうしても目がいってしまいました。
巨大な武者絵です。これが昔からある日本の文化なんだなと。
毎年違うものが作られているとは知らず、またねぶた師という職人がいて、スポンサーがついてるというのもビックリでした。
テーマになるのはやっぱり義経と弁慶や、三国志、水滸伝など、昔から武者絵の好材料となるものばかり。
そして私も見つけました。「黒旋風・李逵と張順」です。

“ねぶたバージョン”といったところですかね。
やっぱり顔はこういう顔になるんでしょうね。
李逵の武器はちゃんと両手に斧になっています。そして浪裏白跳・張順は物騒なことに槍を持っています。
これは魚の取り合いのケンカじゃすみませんよ。
裏側には確か白馬に乗った女性がいたので、一丈青かもしれませんね。(他の作品とごっちゃになってるかもしれませんが。)
いやぁいいじゃないですか!
率直に思ったことは、こんな祭なら参加する方が絶対楽しいってことですね。
ねぶたを観るだけだったとしたら、イマイチ疎外感があったかもしれません。
汗を流して楽しみたければ、絶対ハネトに参加する方が良いでしょうね。さすがに地元の人はもっと楽しんでるんだろうけど。
先輩もかなりハシャイでました。
(ちなみに厳密に言うと友人の先輩なので、私の先輩では無い。知人というのも変なので先輩で通しました。)
いいなぁと思ったのは、こんな大きな祭が地元にあるということ。
全国から観光バスが集まってくるし、その規模のデカさといったら私は初体験でしたね。
私の地元近辺にも「だんじり祭」がありますが、なかなかこのスケールを見たらみんな驚くと思いますよ。
この盛り上がりはいいわ。
途中、おじいとおばちゃん軍団に取り囲まれて鈴を持っていかれたのは悔しかったが。
なかなか楽しめましたが、その後先輩の家に泊めてもらい、翌早朝にはもう青森を出発しなければなりませんでした。
まぁ厳しいスケジュールだったけど、安く楽しめて良かったと思います。
何よりいい思い出になりました。
帰りは延々と電車で、疲れたけどほとんど寝てばっかりでしたね。
平泉も通りかかったし、お昼は盛岡冷麺も食べた。前に行ったことのある松島も通ったし、仙台駅では夜食の牛タン弁当も購入。
電車で15時間以上というのは考えただけですごいけど、なかなか気楽なもんでした。
最後ちょっとだけ、宇都宮で電車が止まってしまい、あわや帰れないかと思いましたが、ラッキーなことに新幹線で振替輸送してもらえるというおまけ付きになりました。
いや楽しい旅でした。
翌日仕事じゃなければもっと良かったのに!
私と友人の旅は続きます。
ねぶたは前哨戦です。
台風のやつには勝ったけども、次は強敵かもしれません。
「雨季」です。
私はお盆休みを一週間ずらして、友人と旅に出ることになりました。
生まれて2度目の海外で、非常に楽しみにしています。
17日から出発。飛行機と英語は苦手ですが、頑張ってきます。友よ、頼りにしてるぞ。
行き先は・・・
乞うご期待。
(おわり)

台風である。
今年は知人(先輩)のお誘いがあり、青森のねぶた祭へ行くことになりました。
が、行くと言っても観に行くだけではない。
ハネトと呼ばれる、ねぶたの運行と一緒に街を歩き回る(跳ね回る)役として「参加」しに行ったのです。
「ラッセラーラッセラー」というあの掛け声です。
土日を利用して東京から青森まで行くという、気合いの入ったスケジュールでした。
当初(誘われたとき)の予定では、行きが夜行バスで帰りは新幹線というプランでしたが、予約の関係でできなくなってしまいました。
私や友人はねぶた祭についてまったくと言っていいほど知識が無かったため、あまりお金をかけたくないと思っていました。
新幹線で往復すると高いので、そこまでして行きたくは無いかなと。
そこで10,000円ほどで行ける日帰りバスツアーに参加することになったのですが、さすがにハードスケジュール過ぎた。
早朝のバスで出て、ねぶたを観て夜には帰る。早朝東京に着く。そんなツアーです。
それに我々は最初からハネトとして参加する予定だったので、結構体力的に心配でした。
なんだかんだあり、友人の案で、一泊して翌日に青春18切符でのんびり帰るというプランに決まりました。でも帰るのに丸1日かかってしまいますが。
一緒に行く友達もフリーターに学生。安く済ませるためになかなかハードな企画になりました。
運の悪いことにこのところ持病の腰痛がひどくなっており、仕事ですら苦痛なのに休日まで長期間の移動とハネトはさすがにキツいかなと思いました。
行く前からえらく心配な。
その心配に追い討ちをかけたのが台風。
我々がねぶたに参加するその日に、台風が青森へ直撃するという事前情報。
前日はまた運悪く遅くまで残業しており、これは中止ではないかという連絡もあってテンションまで下がりつつありました。
私の脳裏には、以前別の友人が楽しみにしていたライブフェスが台風で中止になったという事例があり、ねぶた祭がどれほどのものであろうと自然の猛威には敵わないだろうと、半ば諦めに近いものもありました。
東京ですら、日本海にいる台風の影響で風が強く吹いていました。
一番の心配は祭が中止になることよりも、台風のために青森まで行くことができないという事態です。
結局どうなるかわからないまま、キャンセルということは無く翌朝の出発を迎えます。
日帰り激安ツアー。
予想通り、オンボロバス。
一瞬、予想していたよりはマシかなと思いましたが、やっぱり窮屈でした。片道9時間という長旅の始まり。
前日残業で早朝出発のため睡眠不足。当然バスの中で眠るつもりでしたが、最初は寝辛かったです。腰も心配だし。
でも、すぐに爆睡。
そしてここで私の実力の程が明らかになりました。
人は私を「及日青」と呼ぶ。(呼ばれたことは無いが。)
晴れ男だったのでこのあだ名になった。
台風はバスより先行して青森を通過したのか、道中は曇り空や雨のところがあったものの、現地に到着する頃には雨は一切無し。少し風が強いかなと思う程度。
無事にねぶた祭は決行されたのだ。
我ながら素晴らしい晴れ男だ。
現地にて、別ルートで来た知人・先輩のグループと合流。
早速ハネトの衣装(レンタル)に着替えに行きました。
ハネトとして参加するのは、この衣装さえあれば良いそうです。私も観光客なのに参加できます。
衣装は浴衣を捲し上げたような格好に、タスキをかけます。そしていくつも鈴がついています。
う、お腹が苦しい。お腹もう少し痩せなければ・・・。
衣装に着替えると、さすがに祭り気分になってテンション上がりましたね↑
タスキが好きで、小学校の頃応援団をやったことを思い出します。
足袋と草履だけはその場で購入でしたが、これは新しいものなので非常に足が痛かったです。
履いている時点で、これで跳ね回るのは無理だろうと思いました。
歩くと草履がすべって脱げそうになるし。これは履き慣れたものがベストでしょうね。
さて、今回の催しの主催者で青森出身の先輩から事前に聞いていた情報ですと、ハネトは大変激しいということでした。
私も単純に、ライブのような激しいぶつかり合いがあるのだろうと思っていました。ドキドキ。
まだ暗くなる前にねぶたが動き始めたのを観て、景気付けに軽く一杯。(でもお酒には弱いので十分フラフラ)
いよいよ始まりました。
太鼓の音に掛け声。
思ってたのと違って、かなりゆっくり進みます。
まぁ思っていた(求めていた?)ほどの激しさでは無かったですね。
先輩いわく年々大人しくなっているようですが。ホイッスルなんかも禁止になったようですし。
やはり若い人が集まっているところほど激しいようです。
私の印象では意外と跳ねてる時間よりも、のそのそと歩いている時間の方が多かった気がします。
「ラッセラーラッセラー」の声がかかると、「ラッセラッセラッセラー」と言って一緒に跳ね始める感じでした。
いやそれでも暑かった。
ちょっと跳ねると汗が吹き出して。うちわは必需品でしたね。
こんなパレードみたいなのも初めてやったので楽しめました。
そして思ってたより激しくなかったため、ねぶたをじっくり観ることもできて良かったです。
巨大で芸術的な作品にどうしても目がいってしまいました。
巨大な武者絵です。これが昔からある日本の文化なんだなと。
毎年違うものが作られているとは知らず、またねぶた師という職人がいて、スポンサーがついてるというのもビックリでした。
テーマになるのはやっぱり義経と弁慶や、三国志、水滸伝など、昔から武者絵の好材料となるものばかり。
そして私も見つけました。「黒旋風・李逵と張順」です。

“ねぶたバージョン”といったところですかね。
やっぱり顔はこういう顔になるんでしょうね。
李逵の武器はちゃんと両手に斧になっています。そして浪裏白跳・張順は物騒なことに槍を持っています。
これは魚の取り合いのケンカじゃすみませんよ。
裏側には確か白馬に乗った女性がいたので、一丈青かもしれませんね。(他の作品とごっちゃになってるかもしれませんが。)
いやぁいいじゃないですか!
率直に思ったことは、こんな祭なら参加する方が絶対楽しいってことですね。
ねぶたを観るだけだったとしたら、イマイチ疎外感があったかもしれません。
汗を流して楽しみたければ、絶対ハネトに参加する方が良いでしょうね。さすがに地元の人はもっと楽しんでるんだろうけど。
先輩もかなりハシャイでました。
(ちなみに厳密に言うと友人の先輩なので、私の先輩では無い。知人というのも変なので先輩で通しました。)
いいなぁと思ったのは、こんな大きな祭が地元にあるということ。
全国から観光バスが集まってくるし、その規模のデカさといったら私は初体験でしたね。
私の地元近辺にも「だんじり祭」がありますが、なかなかこのスケールを見たらみんな驚くと思いますよ。
この盛り上がりはいいわ。
途中、おじいとおばちゃん軍団に取り囲まれて鈴を持っていかれたのは悔しかったが。
なかなか楽しめましたが、その後先輩の家に泊めてもらい、翌早朝にはもう青森を出発しなければなりませんでした。
まぁ厳しいスケジュールだったけど、安く楽しめて良かったと思います。
何よりいい思い出になりました。
帰りは延々と電車で、疲れたけどほとんど寝てばっかりでしたね。
平泉も通りかかったし、お昼は盛岡冷麺も食べた。前に行ったことのある松島も通ったし、仙台駅では夜食の牛タン弁当も購入。
電車で15時間以上というのは考えただけですごいけど、なかなか気楽なもんでした。
最後ちょっとだけ、宇都宮で電車が止まってしまい、あわや帰れないかと思いましたが、ラッキーなことに新幹線で振替輸送してもらえるというおまけ付きになりました。
いや楽しい旅でした。
翌日仕事じゃなければもっと良かったのに!
私と友人の旅は続きます。
ねぶたは前哨戦です。
台風のやつには勝ったけども、次は強敵かもしれません。
「雨季」です。
私はお盆休みを一週間ずらして、友人と旅に出ることになりました。
生まれて2度目の海外で、非常に楽しみにしています。
17日から出発。飛行機と英語は苦手ですが、頑張ってきます。友よ、頼りにしてるぞ。
行き先は・・・
乞うご期待。
(おわり)




